●代表的な相談・対応事例
少子高齢化、核家族化などが進み、人間関係が希薄になる中、「ひきこもり」「不登校」「8050問題」「ゴミ屋敷」など、地域社会から孤立し、1人では解決できない課題に悩む世帯が増え続けています。
たとえば…
<妻の死後、一人暮らしになったが、家事ができない60代男性>
・周囲との付き合いもなく孤立
・寂しさからうつ状態・買い物依存症になり、家はゴミ屋敷に‥
・食事も取れず、栄養失調になり、衰弱して救急搬送されることに‥
→退院後の生活を立て直すため、民生委員、障害者地域生活支援センター相談員、地域福祉ネットワーカー等が一緒に支援策を検討。生活環境の改善や福祉サービスの利用を進め、現在も一人暮らしを続けています。
<ひきこもりの30代男性(独居)について両親からの相談>
・地域福祉ネットワーカーが定期的に自宅を訪問するが、本人と会えず。その間、自宅ポストには訪問したことを伝えるメモを入れ続け、両親とも定期的に連絡を取り合っていた。
・ある時、本人は貯金が少なくなってきたことを両親に相談し…
→両親は、本人に区役所の地域福祉ネットワーカーのもとを訪れるよう伝え、本人が来会。地域福祉ネットワーカーは本人の就労意向を確認し、くらし支援窓口の就労支援へ繋いだことで、就職活動を始め、自立に向け動き出しています。
<ゴミの中で生活する50代男性>
・同居の母親と関わりのある、あんしんすこやかセンターからの相談。
→あんしんすこやかセンターと地域福祉ネットワーカーで訪問するも、関係性が築けるまでは言葉を荒げて拒否することが続いた。
・そのような中、母親が亡くなり単身で生活をすることになる。
→地域福祉ネットワーカーは引き続き訪問を重ね、関係性を築いていくことで世間話ができるようになり、ある時、不要物の整理を勧めたが、機嫌が悪くなり話しを受け入れてはくれなかった。しかし、体調や経済的な不安については少しずつ打ち明けてくれるようになった。
→不要物は増える一方で不衛生ではあるが、本人なりの生活は継続できているため、緩やかな見守りを続け、変化があった時にスムーズに対応できるよう定期的な訪問を続けています。
ひきこもりの方への支援はなかなか動きが見えず、家族は行き詰ることもありますが、 相談機関とつながっていることで、本人に動きがあった時、次の対応がスムーズになる可能性があります。
家族だけで抱え込まず、相談機関とつながりを持つことが大切です。
相談ごとに小さい・大きいもありません。気軽にご相談ください。 ご相談は、窓口やEメールでも受付しております。
●地域福祉ネットワーカーの信念
・地域住民や地域での活動者の声に耳を傾けます。
・地域住民の主体的な活動を大切にします。
・誰もが住みやすい共生のまちづくりに寄与します。
・課題に関係する専門職や関係者のネットワークづくりを進めます。
・新たな社会資源や支え合い活動を創出します。
・複合する福祉課題や地域共通の福祉課題を包摂の姿勢で受け止めます。
・個別の福祉課題が新たな地域の福祉課題ではないか注視します。
●7つの機能
①福祉窓口機能
本人や家族はもとより近隣住民からの「気づき」の相談をお受けします。
②ニーズ把握機能
福祉課題をさまざまなチャンネルを通じてキャッチします。
③問題解決機能
制度につないだり住民・専門職につないだり、解決に向けた取り組みを進めます。
④地域住民へのエンパワメント機能(自らの力で問題や課題を解決していくことが できる力)
福祉課題をお互いさまの意識でとらえられるよう地域住民へ働きかけ支援します。
⑤地域組織化機能
課題へ対応するとき関心のある住民、専門職など関係者のネットワークづくりを進めます。
⑥ネットワーキング機能
課題に対応する住民、専門職など関係者のネットワークづくりを進めます。
⑦地域の支援システム構築機能
課題の解決や予防にむけた地域での支援システムやしくみづくりを進めます。
◆ひきこもり・不登校の人たちへの居場所づくり◆
★「ふらっとホーム」
ひきこもり・不登校の人やその家族が自由に気軽に集える場「ふらっとホーム」を開設し、家族が悩みなどを共有したり、ご本人の社会参加や就労のきっかけになる場を不定期で提供しています。
★「ふらっとワーク」
ひきこもり・不登校等生きづらさや悩みを抱えた方が自発的に参加し、作業を通じて社会とのかかわりや達成感を感じられるような活動場所を提供しています。
★「ふらっとカフェ」
ひきこもり・不登校等生きづらさや悩みを抱える当事者のみ居場所を開設。当事者が参加しやすく、いろいろな体験や当事者間同士の交流ができる場所を提供しています。